鹿児島市 エアコンのお話 岩﨑自動車工場

わが町、鹿児島で車をお使いの方はわかると思いますが、クーラーとしてのエアコン使用期間は早ければ4月からとなり5月の晴れた日には確実にクーラースイッチONとなります。そして、10月ぐらいまでは、ほぼ毎日クーラーを使い、11月でも残暑厳しい日はクーラーを使う日があるほどです。
この様な感じで南国、鹿児島でクーラーが効かない車は、まさに地獄です。
では、カーエアコンとは何か?を、デンソーサービス店出身の、岩崎社長がお話します!
カーエアコンの原理は気化熱を利用しております!
もう少し詳しく説明すると、気化熱とは液体が気体になるときに周囲の熱を吸収することで発生します。最も身近なものでいうと汗がわかりやすいです。発汗後に汗が乾いてくるとひんやりしてますが、あれも気化熱によるものです。
クーラーの動作を簡単に説明しますと↓
A/Cコンプレッサーと言う部品でガスを高温高圧に圧縮し→
コンデンサーと言う部品で冷やして、低温高圧の液化状態に変え→
エキスパンションバルブと言う部品で一気に低温低圧のガスにし→
車内のエバポレータと言う熱交換器で車内の空気をブロアモーターと言う扇風機の様な部品で冷やされたエバポレータ(熱交換器)に風を当て冷風に変えてエアコン吹き出し口から冷たい風を届けるます。
エバポレータを通ったガスは、再度、エンジンルームへ戻り→
低温低圧ガスとしてA/Cコンプレッサーに戻っていきます。
エアコン(クーラー)で、よくある故障はガス漏れです!
ガス漏れは、エアコン各部品で発生しますが、よく漏れる場所は、エバポレータ周辺です。
このエバポレータと言う部品は車内に設置してある部品で、大半のガス漏れはこのエバポレータ周辺から発生します。
エバポレータがガス漏れした場合は、残念ですが高額修理となります。
なぜ、高額修理になるかと言いますと、車内のとても分解が大変な部分に設置してある為です。
エバポレータ交換時の作業は車内で鎮座しているダッシュボード(インストルメントパネル)を脱着して初めて、エアコンユニット(ヒーターユニット)が顔を出します。
このダッシュボードで守られたエアコンユニットの中にエバポレータが設置されています。
*ダッシュボード脱着時の写真をご参考にして下さい。
上記の様に、エバポレータ脱着交換は作業時間が2時間~4時間と時間が掛かる為、費用が掛かってしまいます。
その他、ガス漏れ①=クーラー各部品はそれぞれ接合部品にて組み立てられ脱着出来る様になっております。その接合部品部分からガス漏れを起こす場合もあります。接合部分のガス漏れはガス漏れ初期状態であれば、接合部Oリングと言う部品を交換する事で修理が可能です。
その他、ガス漏れ②=コンデンサ・低圧ホース・高圧ホース・高圧チューブ等の各部品本体からのガス漏れ
各部品からのガス漏れは外的損傷(事故・飛び石など)と経年劣化があります。
外的損傷の場合、瞬時にガスが放出されることにより、コンプレッサーオイルが同時に減少します。もしコンプレッサーオイルが漏れ出ている場合はコンプレッサーオイルを交換(補充)する必要があります。
経年劣化でのガス漏れは徐々にガスが漏れていきます。場合によっては(車の買い替え検討中の場合)ガス補充で様子を見る事をお勧めする場合もあります。
続いてよくある故障は、A/Cコンプレッサーの不具合です。
A/Cコンプレッサーとは、クーラーを圧縮する部品でクーラーの心臓部品です。このコンプレッサーが不具合を起こすと、ガス圧が上がらず、クーラーが全く効きません。ではコンプレッサー不具合事例と修理内容をご紹介します。
・ガス漏れによる、圧縮不良→ コンプレッサーを交換します。
*ガス漏れが原因の圧縮不良は良く起きる不具合です。コンプレッサー以外ののガス漏れでも、コンプレッサー圧縮不良は発生する為、ガス漏れ修理時はガス漏れ部品とコンプレッサーは一緒に交換をすることをお勧め致します。
・コンプレッサーオイル減少による固着(ロック)→ エアコン部品を全部交換します。
*コンプレッサーオイルはコンプレッサーを圧縮される為に大変必要なオイルであり、このオイルが減少した事が原因で起こるのがコンプレッサー固着(ロック)です。コンプレッサーがロックしてしますと、コンプレッサー内部破損状態となり破損した部品の一部(鉄粉)がエアコン部品全体にに回ってしまい、最悪ですがエアコン部品全交換となります。(状況によっては除塵清掃にて配管やホースは再利用可能な事もあります)
・コンプレッサーマグネットクラッチ不良→ クラッチ交換(非分解型の場合はコンプレッサー交換)します。
*マグネットクラッチは経年劣化で不具合を起こします。マグネットクラッチ交換時はコンプレッサーリレーと言う電気部品もセットで交換する事をお勧め致します。また、車種によっては非分解となっており、コンプレッサーごと交換が必要となります。
他にもエアコン(クーラー)故障は電気的なトラブルや、高圧不良・低圧不良・詰まり症状など色々あります。
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